上院はついに民主党が制しました。
残り1州のGeorgiaの結果を待たず、仮に同州でお騒がせのWalker候補が勝って50:50となっても、ラスト1票を民主党のハリス副大統領が投票できることから、民主党51票以上が確実な情勢となったということです。
lookingforwardtofire.hatenablog.com
民主党にしてみれば「大勝利」と言えるでしょう。
これまで中間選挙は歴史的に現大統領側が苦戦を強いられてきた状況を踏まえれば、今回はダメージが最小限に抑えられており、そういう意味ではバイデン大統領は胸を張れる状況です。いまごろは気分良く外遊なさっていることでしょう。
一方共和党にしてみれば、物価高騰、インフレ、株価下落という経済環境にありながら民主党を追い込み切れなかったという反省があります。とくにトランプ氏が支持した議員候補の不調が目立ったわけです。
lookingforwardtofire.hatenablog.com
共和党候補の中で、フロリダのRon Desantis氏が対立候補に大勝。
2歳年下の元ジャーナリストで、がんを克服した、美しい奥様が彼の選挙のメディアプロデューサーとも言われています。
共和党の内部では
・もうトランプに頼っててもダメだ これからはDeSantisのような若手が活躍する時代
・でも巨大な影響力を持ついじめっ子トランプに歯向かうと後が怖い
と 複雑な気持ちでみなさんいらっしゃることでしょう
一方でBiden大統領とすれば
・共和党内部で揉めあって、不満タラタラの中でトランプが抜け出してくれれば
・彼も高齢なので少なくとも自分の弱みの一つである「高齢」にスポットライトが当たることは避けられる
・更に前回同様「トランプ嫌い」の一点に焦点を絞って戦えば、また勝てる
と思っていたのに、DeSantisあたりに世代交代されると、自身の弱みが露呈して、非常に都合が悪くなります
そうすると、BIDEN氏としても、既に呂律が回らない状況である中、あと6年はきついので、1期目での勇退が視野に入るかもしれません。
でもVPのHarrisさんが極めて不人気で、何やってるかよく分からない状態で評価されてませんので、すんなり禅譲というわけにも行かず、そうなると
Pete Buttigieg (ブティジェッジ)氏 40歳、元運輸長官 同性愛者
Gavin Newsom氏、CA州知事、55歳
あたりの若手候補の台頭が想定されます。